玄関アプローチの仕上げと形の種類

タイル張り
土間コンクリートの下地の上に、屋外用の磁器質タイルをモルタルで張る仕上げです。色や大きさの種類が多く、玄関ポーチの床と同じタイルでそろえると、門から家までが一続きに見えます。
屋外には、メーカーが屋外床用としている滑りにくさに配慮したタイルを選びます。タイルの下はコンクリートの下地で、厚みや水勾配が仕上がりと水たまりの出方を左右します。下地の考え方は、土間コンクリートのページにまとめています。
詳しくは土間コンクリートをご覧ください。
自然石・乱形石張り
形のそろわない平たい自然石を、パズルのように組み合わせて張る仕上げです。石の種類や色の組み合わせで表情が変わり、目地に芝や小さな植物を植える方法もあります。
石を現場で割ったり削ったりして形を合わせるため、手間のかかる仕上げです。民間の情報サイトでは、乱形石張りの表面施工は1㎡あたり約15,000〜35,000円が参考価格とされています。下地の工事はこれとは別にかかります。
インターロッキング
コンクリートでつくったブロックを、砂の上にかみ合わせるように敷き並べる舗装です。日本道路建設業協会は、すべり抵抗性と耐久性に優れた舗装として紹介しており、雨水を地面にしみ込ませる透水性のブロックもあります。
ブロックの色や敷き方の柄で模様をつくれます。部分的に沈んだ所は、ブロックを外して下の砂を直し、敷き直せる点も特徴です。目地に砂を詰める仕上げのため、目地から草が生えることがあり、気になる場合は手入れの方法も聞いておきます。
洗い出し・刷毛引き
コンクリートの表面で仕上げる方法です。洗い出しは、小石を混ぜたモルタルの表面を、固まりきる前に水で洗って石の頭を出す仕上げで、ざらりとした手触りになります。刷毛引きは、まだ柔らかいコンクリートの表面にほうきや刷毛で筋を付ける仕上げです。
どちらも表面に凹凸が残る仕上げで、駐車場の土間コンクリートと続けて打つこともできます。石の色や大きさを変えると、洗い出しの表情も変わります。
階段・段差の解消
道路と玄関の高さが違う家では、アプローチに階段を設けます。段数、1段の高さ、踏面の奥行きを決め、上り下りに無理がないかを図面で確かめます。
将来、車いすやベビーカーで通ることを考えるなら、階段の横にスロープを並べる方法もあります。スロープは高さの差に対して長い距離が必要なため、敷地にその長さを取れるかが最初の確認点です。手すりやスロープの寸法の考え方は、手すり・スロープのページで説明しています。
詳しくは手すり・スロープをご覧ください。
枕木・飛び石
庭の中を通る小道や、和風の玄関先に使われる仕上げです。枕木や平たい石を、歩幅に合わせて間を空けて置き、間を砂利や芝で埋めます。
全面を舗装しない分、雨水が地面にしみ込みやすく、庭の雰囲気になじみます。一方で、石と石の間に段差ができやすく、夜や雨の日は足元が見えにくくなります。毎日の出入りに使う通路なら、照明を足すか、主な動線だけは平らな舗装にするといった組み合わせも考えます。

福山市で外構工事をご検討の方へ
- 駐車場・フェンス・ブロック塀など、工事の場所ごとにまとめて相談できます
- 現地を測って出る見積書で、工事の内容と税込の金額を確かめてから依頼を決められます
- 提携事業者の建設業許可は、番号を確かめられたものだけを本サイトに載せます
玄関アプローチの雨の日の滑りにくさ
アプローチで後悔が出やすいのが、雨の日の滑りやすさです。床の滑りにくさは「C.S.R」という数値で表され、国の建築設計標準は、敷地内の通路や建物の出入口の床にC.S.R=0.4以上を目安として示しています(床の滑り測定協会による紹介)。坂になった通路では、傾きの分だけ高い数値が求められます。
タイルを選ぶときは、カタログで屋外床用かどうかと、滑りにくさの表示を確かめます。磨いた石やつやのあるタイルは、乾いていれば問題がなくても、雨の日は滑りやすくなります。段の先端(段鼻)に滑り止めの溝を付ける、段の色を変えて境目を見やすくする、といった工夫も、図面の段階で話しておきます。
要介護・要支援の認定を受けている方の場合、玄関から道路までの通路を滑りにくい舗装材に変える工事に、介護保険の住宅改修費が使えることがあります(福山市の場合、通路の幅は原則90〜120cmまでが対象)。
玄関アプローチと照明・手すりの組み合わせ
国土交通省の高齢者向け住宅の指針は、一戸建ての屋外について、アプローチを歩行と車いすに配慮した形と寸法にすること、屋外階段を安全な勾配にすること、屋外の照明で十分な明るさを確保することを挙げています。
アプローチの工事では、照明の配線と手すりの基礎を、舗装を仕上げる前に入れておくと後から掘り返さずに済みます。足元を照らすフットライトや門柱灯の種類と、電気工事が要る範囲は、外構照明のページにまとめています。
詳しくは外構の照明をご覧ください。
玄関アプローチの費用の目安
民間の比較サイトでは、玄関アプローチの費用は20万〜100万円が目安とされています(税込・税抜の記載なし)。幅が大きいのは、長さと仕上げ材、既存の物を壊すかどうかで金額が変わるためです。
乱形石張り(表面の施工)
1㎡あたり約15,000〜35,000円下地(砕石の転圧・下地コンクリート)
1㎡あたり約8,000〜15,000円既存のコンクリートやタイルのはつりと残土処分
1㎡あたり約13,000円乱形石張りで約5㎡の場合
15万〜25万円
上の4項目は同じ民間の情報サイトの参考価格で、税込・税別の扱いは業者ごとに異なると書かれています。見積書では、仕上げ材と下地、撤去が別の行に書かれているか、税込の総額がいくらかを確かめてください。
