カーポートの種類(台数・柱・屋根材)

2台用カーポート(ワイド・縦列)
2台を横に並べるワイド型と、縦に2台並べる縦列型があります。並列駐車のワイド型が主流で、柱の本数は片側支持で3〜4本です。間口が広い敷地はワイド型、間口が狭く奥行きのある敷地は縦列型が向いています。
縦列型は奥の車を出すときに手前の車を動かす必要があるため、毎日2台とも使う家では出し入れの順番も考えておきます。ワイド型は屋根が大きくなる分、柱の位置がドアの開け閉めや子どもの乗り降りの邪魔にならないかを、車を停めた状態で確かめるのが確実です。
1台用カーポート
車1台分の駐車場に建てる、いちばん基本の形です。軽自動車からワンボックスカーまで、車の長さと高さに合わせてサイズを選びます。柱は片側に2本立てる片側支持が一般的で、運転席側と助手席側のどちらに柱を寄せるかで乗り降りのしやすさが変わります。
選ぶときは、今の車だけでなく、次に買い替える車の大きさも考えておきましょう。屋根の高さが足りないと、背の高い車に替えたときに入らなくなります。また、1台用でもサイズによっては床面積が10㎡を超え、確認申請の対象になることがあります(下の「カーポートの建築確認と建ぺい率」で説明します)。
3台用・大型カーポート
3台以上を1つの屋根で覆う大型のカーポートは、敷地に合わせてオーダーメイドに近い形で組むことが多くなります。民間の比較サイトでは、3台用以上は50万〜120万円以上が目安とされ、台数が増えるほど本体と工事費の両方が上がります。
大型になるほど、敷地のどこまで屋根がかかるかで建ぺい率への影響も大きくなります。建物の建ぺい率に余裕がない家では、計画の早い段階で確かめておきたい点です。
片側支持・両側支持・後方支持
柱の立て方は3つに分かれます。片側支持は柱が一方にだけあり、もう一方が開いているため、車の出し入れと乗り降りがしやすい形です。両側支持は屋根の両側を柱で支えるため安定し、雪や風に対する強さを高めやすい反面、柱がドアの開閉に当たることがあります。後方支持は柱が奥にだけあり、前がすべて開くので駐車しやすい形ですが、構造が特殊な分だけ価格は上がります。
屋根材(ポリカーボネート・熱線遮断・折板)
屋根材でいちばん多いのはポリカーボネートです。割れにくく、紫外線を通しにくい素材で、日差しの熱を通しにくくした熱線吸収・熱線遮断のタイプもあります。
もう一つの選択肢が、ガルバリウム鋼板を山と谷の形に折り曲げたスチール折板です。板の厚さは0.6mmと0.8mmがあり、折り曲げた形で強度を出しています。日光を通さないため屋根の下は暗くなりますが、車に直射日光が当たるのを防げます。明るさを残したいならポリカーボネート、強さと日よけを優先するなら折板、と考えると選びやすくなります。
台風や積雪に強い機種
同じ形のカーポートでも、柱や梁を太くして風や雪への強さを上げた機種があります。強さは「耐風圧」と「耐積雪」の数字で表され、強い機種ほど価格も上がります。福山で機種を選ぶときにどちらの数字を重く見るかは、下の「カーポートの耐風圧と台風への備え」で説明します。

福山市で外構工事をご検討の方へ
- 駐車場・フェンス・ブロック塀など、工事の場所ごとにまとめて相談できます
- 現地を測って出る見積書で、工事の内容と税込の金額を確かめてから依頼を決められます
- 提携事業者の建設業許可は、番号を確かめられたものだけを本サイトに載せます
カーポートの建築確認と建ぺい率
カーポートは建築物として扱われる
建築基準法では、土地に定着し、屋根と柱か壁を持つものを建築物と定めています。福山市建築指導課も、アルミカーポートや物置は建築物だとして、増築するときは注意するよう案内しています。
確認申請が要る場合
福山市の案内では、都市計画区域の中で建築物を増築するときは確認申請が必要です。確認申請が要らないのは、防火地域・準防火地域の外で、増築する床面積の合計が10㎡以下の場合です。民間の比較サイトでは、2台用や3台用はほぼ確実に10㎡を超えると説明されています。
確認申請は、建築主事か民間の確認検査機関に出します。確認済証が交付されるまでは、工事を始められません。家の場所が都市計画区域や防火地域・準防火地域に入っているかは、契約の前に業者か福山市建築指導課で確かめておきましょう。申請の書類づくりを業者が代行するか、その費用が見積書に入っているかも、あわせて確かめてください。
建ぺい率と「端から1m」の緩和
カーポートの屋根は、原則として建築面積に入り、建ぺい率の計算に含まれます。ただし、国が「高い開放性がある」と定めた構造なら、屋根の端から1mまでの部分を建築面積に入れずに計算できます。条件は建設省告示第1437号にあり、外壁のない部分が4m以上続くこと、柱の間隔が2m以上あること、天井の高さが2.1m以上あること、平屋であることの4つです。
この緩和をどう当てはめるかは、福山市の判断になります。敷地いっぱいに家が建っていて建ぺい率に余裕がない場合は、カーポートの大きさを決める前に建築指導課へ確かめてください。なお、壁で囲った車庫は固定資産税の扱いも変わります。
詳しくはガレージをご覧ください。
カーポートの耐風圧と台風への備え
福山で重く見たいのは風
気象庁の福山の観測では、最大瞬間風速の1位は1991年9月27日の35.1m/s、2位は2004年9月7日の33.8m/sで、どちらも9月の記録です。積雪の最大は1984年の24cmで、積雪の統計は2002年までしかありません。福山では、耐積雪よりも耐風圧の数字を先に見て機種を選ぶのが現実的です。
建物の設計に使う基準風速は、平成12年の建設省告示第1454号で地域ごとに決まっています。メーカーの技術資料に載っている表では、告示ができた当時の福山市は32m/sの区分に入っています。その後に合併した地域を含め、正確な区分は建築指導課で確かめてください。
強さの表示の読み方
メーカーは風への強さを「基準風速○m/s」や「耐風圧強度○m/秒相当」と表しています。あるメーカーは、同じシリーズで基準風速36m/s以上を標準にし、別の機種では耐風圧強度46m/秒相当をうたっています。表示のしかたが商品で違うため、比べるときは同じ表示どうしで比べ、迷ったら業者に読み方を聞きましょう。
耐積雪の「20cm相当」などの数字について、メーカーは計算上の目安で保証値ではないと書いています。
風を受けやすい置き場所
メーカーは、周りに家がない場所、道路に面した場所、家の壁に近づけすぎた場所を、強風に注意が要る置き場所に挙げています。壁に近づけすぎると屋根が吹き上げられるおそれがある、とメーカーは書いています。こうした場所では、ひとつ上の強さの機種や両側支持の型、強風時に付けるサポート柱も比べてみてください。
カーポートの費用の目安と追加費用が出る条件
カーポートの価格は、全国の比較サイトに以下の幅で載っています。税込か税抜かは示されていないので、最後は見積書の税込総額を見て判断してください。
1台用
10万〜30万円2台用
25万〜70万円3台用以上
50万〜120万円以上定価ベースの例
1台用12万円〜、2台用22万円〜、3台用40万円〜(本体のみか工事込みかの記載なし)熱線遮断の屋根材への変更
数万円の追加サポート柱(着脱式)
2万〜5万円
同じ台数でも、次の条件で金額が動きます。
今の地面
土や砂利なら柱の所を掘って基礎をつくり、コンクリートなら穴を開けるはつりと補修が加わります機種の強さ
耐風圧や耐積雪の強い機種ほど価格が上がります隣地との位置
境界の近くでは、屋根の傾きと雨樋の向きを工夫して雨水を隣に落とさない配置が要ります確認申請
申請の代行費用が見積もりに入っているかどうかで、総額の比べ方が変わります
カーポートの工事だけで外構全体の予算を考える場合は、外構工事の費用の目安もあわせてご覧ください。
